水深が浅く水の透明度が他のアドリア海の地域より劣るイストラ半島周辺で、ダイビングが高い人気を得ている。というのも、ロヴィニのそばの海底には
かのバロン・ガウシュ(Baron Gautsch)沈没船が横たわり、アドリア海北部のダイビング・ベストスポットとして知られているのだ。
この魚雷によって1914年に沈没し、240人もの命を海底に沈めたバロン・ガウシュ船はアドリア海の他の沈没船の中でももっとも保存状態がよく、 船の内部を探検することもできる。しかし多くの心ないダイバーたちによりこの船の貴重な積み荷の不法捜索が行われ船が荒らされているため、現在この沈没船 は文化省の保護下にあり、ダイビングは法的に認められているダイビングセンターが行うツアーのみが可能となっている。ロヴィニ周辺には10軒ほどのダイビングセンターがある(この船の底部の専門調査は未だに十分には行われていない)。