プリトヴィツェ湖群公園

プリトヴィツェ湖群公園


(2010年冬・更新)

92の滝と大小16の湖からなる200平方キロの水の森、プリトヴィツェ。かつての ユーゴスラビア時代では新婚カップルがハネムーンに訪れる人気の場所だった。1979年に世界遺産に認定され、世界中から観光客が訪れる。石灰岩のおかげで水はこよなく澄み、その中を人懐っこい鱒が群れを成して泳いでいる姿が印象的。スプリット近郊にあるクルカ国立公園では思いきり遊泳が楽しめるが、プリトヴィツェではその生態系を保つために遊泳は全面禁止となっている。またプリトヴィツェ周辺の山々には熊や狐、ウサギ、狸など、さまざまな野生の動物が生息している。

プリトヴィツェ湖群国立公園へ行こう!
ザグレブからプリトヴィツェまではザグレブ中央バスターミナルから長距離バスで2時間半ほど。また、数年前に開通したザグレブースプリット間の高速を通るバスが増えたため、ザグレブープリトヴィツェースプリット路線はプリトヴィツェースプリット間ではな んと6〜8時間もかかるようになり、ほとんど各駅停車状態。もはやプリトヴィツェ探索後に同じ日にスプリットへバスで行くのは拷問に近いかと。またスプリットからプリトヴィツェへの日帰りコースももうムリでしょう。

よほど時間に余裕がある旅でない限り、ザグレブープリトヴィツェースプリットの旅行日程については、朝ザグレブ出発→プリトヴィツェ探索→夕方ザグレブに戻る、翌日、高速経由または飛行機にてスプリットまで南下をおすすめ。ザグレブからプリトヴィツェに到着する20分ほど前にKorana(コラナ)川の中州にある小さなエスノ村で、RASTOKE(ラストケ)という村のそばを通過するのだが、黒澤明監督の映画「夢」に出てきた水車小屋の村のようで大変美しい。村の端にはおきな滝が落ち、なんとものどかな風景。あっという間に通り過ぎてしまうので見逃さないように。バスの進行方向右手に座るとよく見える。B&Bもあり

バス時刻表


2011年夏はこちら。時刻変更などもあるかもしれませんので、事前にザグレブ市内のプリトヴィツェ湖群国立公園インフォメーション・センター(ツーリストインフォメーションにて場所を聞いてください)またはバスターミナルかそのウェブにて確認してください。
バスチケットはバスターミナル一階の窓口にて購入できます。同じバス会社の往復チケットを買うと片道ずつバラバラで買うよりも少々割安。下記の表のようにバス会社により値段がちがうので、まず出発時刻と値段を決めることをおすすめ。

ザグレブからプリトヴィツェ湖群国立公園で下車


プリトヴィツェで下車するには、エントランス1とエントランス2の二つのバス停があり、プリトヴィツェで宿泊する人は宿泊先のホテルがどちらのエントランスに近いのか事前に確認するか、またはバスの運転手または車掌に聞いてください(あまりあてにはなりませんが)。日帰りの場合はエントランス1で下車するのが一般的。運転手または車掌がバス停の少し前で「エントランス・ワン!」と言うので、停車したら下車してください。

プリトヴィツェからザグレブへ向かうバス停


ここに到着するバスはスプリット方面発のバスですので、時時刻表の時間を10〜30分ほど前後してやって来ることが多いのでご注意。ネット上なのでよく見かける「プリトヴィツェからザグレブに向かうバスは停車しない」は正しくなく、ザグレブ行きのバスはここで停車します。ですが、このバス停を通過する他の路線バスもあり、それに手を振っても当然停まってはくれません。また、ザグレブ行きがすでに満員の場合も通過しますが、運転手によっては空席がなくても立ったままでよければ乗せてくれる場合もあります(が、あまり期待しない方がよいでしょう)。*乗車は必ず前の乗車口からしてください。後部の乗車口からでは無銭乗車とまちがえられて怒られることもあります。
*行き帰りを同じバス会社の往復チケットにすると割安ですが、購入時に復路の便も指定しなければならず、変更にはいくらか追加料金が課されます。復路のチケットを事前に購入しない場合はプリトヴィツェからザグレブ行きのバス乗車時に車掌さんに現金で支払ってください。

プリトヴィツェ湖群国立公園の入場料金 ・2011年


数年前と比べるとかなり値上がりしましたね。以前は夏でも大人70クナだったのですが、こうしてクロアチアもどんどん観光地化されていくのかな・・・と。複雑な気持ち(料金表はクリックで拡大します)。
下記は2日分のチケットです。

開園時間


春・秋:08:00〜18:00
夏期:07:00〜20:00
冬期:09:00〜14:00

公園探索コース


探索コース例はこちらを参考に。

公園内の乗り物(入場料は運賃込み/2010年末)


電動バス停留所はST1、ST2、ST3、ST4(ST=ステーション)の4ステーションで、各ステーションを30分毎に運行(通年)。
ST1→ST2:
08:30〜17:00。
ST2→ST1:
08:00〜16:30。
ST2ーST4間:
道路工事のため現在運休中(2010年12月)。
注)ST3は基本的には団体用で、空席がある場合のみ個人客も乗車できます。2011年夏、ST3は閉鎖しています。
ボート
夏期(4月1日〜10月31日)。
P1ーP2間:定員が埋り次第出航。
P2ーP3間:30分毎出航。
夏期(4月1日〜10月31日):
P1ーP2間:定員が埋り次第出航。
P2ーP3間:30分毎出航。
冬期(11月1日〜3月31日):
基本的には団体予約の時間に合せて就航し、個人客はそれに便乗。
P1ーP2間:団体予約時刻に出航、もしくは定員が埋まり次第出航(8:00〜17:00)。
P2→P3:1時間毎に就航(8:30〜15:30)。凍結時運休。凍結度が低い場合のみ10〜15分の湖内クルージング就航。
P3→P2:1時間毎に出航(9:00〜16:00)。凍結時運休。凍結度が低い場合のみ10〜15分の湖内クルージング就航。。
注)冬期スケジュール詳細が少々わかりにくく、案内所の係員も今ひとつ把握しきれていない状況なので、あくまでも目安ということで。

公園での食事


公園内の各ステーションに売店もでき、サンドイッチなどの軽食を購入できるようになりましたが、ザグレブから行くのであればあらかじめパン屋(早朝でも開いています)でサンドイッチを購入するのもよいかも。レストランはLicka house(エントランス1)、Borje、Poljanaの3軒あり、マスのグリル、ステーキなどの料理が名物ですが、真夏のシーズン中はP3のレストランはボートを待つ人たちで混雑しているためご注意。またST1、ST2、ST4には夏期のみ使用できるバーベキュー設備が常設。

トイレ事情


広大な公園内のトイレは、エントランス1、2、各ステーション(ST1、2、4)、ボート乗り場(P3)他、レストランにあり。

宿泊


プリトヴィツェへはザグレブから日帰りでも十分楽しめるが、ゆっくりと一泊して楽しみたい人にはプリトヴィツェ公園のそばに数軒ある大型ホテルが便利。レンタカーでならプリトヴィツェから少し離れたソベ(Sobe=個人宅の一室を旅行者に提供する民宿のようなもの)に宿泊という手もあり(ソベやペンションによってはプリトヴィツェ公園まで送迎あり。予約時に確認を)。ただしプリトヴィツェ周辺は基本的には森または農村なので、上高地や信州などと同じく日没後はこれといった娯楽はなく、自然に囲まれた静かな夜が苦手な人はザグレブからの日帰りプランをおすすめ。

大混雑の夏のプリトヴィツェ


とにかく大混雑する8月のプリトヴィツェ。入口で入場券を購入するにも、園内のボートやバスに乗るにも1時間待ちは覚悟しておこう。園内で昼食をとれるレストランも満席で時間がかかるため、あらかじめサンドイッチなど待ち時間に食べられるような工夫が必要。楽しいはずのプリトヴィツェがイライラの連続で疲れただけ・・・なんてことにならないよう、余裕ある予定を計画した方がよい。
また、毎年8月中旬〜下旬の日曜日はクロアチアの夏休みの最終日。翌月曜日から始業開始の企業が多く、ザグレブに戻る車でスプリッ ト周辺の南部から北部への道は大渋滞となる。そのためプリトヴィツェへの到着も遅れ気味で満員通過の連続でかなり移動が大変。この日はこの周辺での移動は避けた方が無難です。

プリトヴィツェの服装


一年を通しての基本は、ハイキングに適し動きやすく歩ける服装。登山用の重装備は不必要。
スボン:男女共に通年ズボン着用がベスト。スカートは不向き。真夏は半ズボンもOK。
鞄:軽めのリュックなど両手が使えるものがベスト。
靴:歩き慣れた&歩きやすいハイキングシューズ。夏場は丈夫なハイキングサンダルでもOK。街歩き用のヒールのあるようなオシャレな靴はまったく不向き。

季節別の服装:

4月:ウィンドブレーカーなど風の通さないジャケット、遊歩道が濡れていることもあるので予備の靴下(圧手ならなおよい)、薄手の手袋で防寒を。
5〜6月:汗をかいても脱ぎやすくかさ張らないウィンドブレーカー。長袖シャツ。
7〜9月:帽子とサングラス、半袖、半ズボン、サンダル、靴。真夏はかなり蒸し暑いため、タオル、または着替えのTシャツがあると役立つ。
10〜3月:積雪により閉鎖されていることもあるが、開いている場合では秋から冬にかけては高原に行くのと同じような防寒着で。薄着で寒くて震えるよりも暑ければ脱げるように一枚多めのほうがいいでしょう。真冬は積雪に対応できる服装。

あると役立つ(かも)持ち物


・ミネラルウォーターのペットボトル
・軽食(サンドイッチ、スナック、チョコレート):ゴミのポイ捨ては禁止です。
・替えの靴下(水に濡れるかもしれません)
・ハンドタオル、大判のハンカチ
・帽子
・ポケットティッシュ
・ウェットティッシュ
・絆創膏

プリトヴィツェ・メモ


ザグレブ市内のプリトヴィツェ・インフォメーション・センター
住所:Trgkralja Tomislava 19
電話:01-46-13-586
ファクス:01-49-22-270


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